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2017年3月23日

侍ジャパン帰国 小久保裕紀監督が準決勝敗退となった
WBCと3年半の代表監督生活を総括

「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下、WBC)を戦った侍ジャパンが23日、米国からチャーター機で成田空港に到着。チームを率いた小久保裕紀監督が都内ホテルで帰国会見を行った。

チーム解散「全員と握手をした」

激戦の末の長旅を終えた小久保監督が、悔しさを抱えながらもすっきりとした表情で言葉を重ねた。

3年半かけてチームを作ってきて、目標であったWBCでの世界一奪還を達成できなかった悔しさというのは当然あります。最後、選手たち全員と握手して別れて、彼らと戦えた時間が込み上げてきた。侍ジャパンのユニフォームに袖を通して、球界を引っ張っていくという使命感で動いてくれた彼らに改めて感謝です。(選手たちには)ここまで戦ったんで、胸を張って日本に帰ろうという話はしました」

空港では出迎えたファンから健闘を称えられた。小久保監督は「最終目標は達成できなかったというところはあります」と言いながらも、「正直、大会中はテレビも付けずにいたのでどういう盛り上がりかはあんまり分かっていなかったんですけど、日本での戦いも含めてよくやったと言ってもらえてありがたい」と笑みを浮かべながら頭を下げた。

アメリカ戦は「1点差以上の差を感じた」

改めてアメリカとの準決勝を振り返り、「日本で対戦した投手とは、動くボールのスピードであったり、動き幅のランクが違っていた。打線の状態は良かったんですけど、ほとんど芯に当てることができないまま試合が終わった。コンパクトにセンター中心にという話は試合前にしていたんですけど、それさえもさせてもらえなかった」と話した小久保監督。スコアは1対2だったが、「1点差以上の差を感じました」と唇を噛んだ。

ただ、1次ラウンド、2次ラウンドでの攻撃に関しては、「あれだけホームランが出たというのは、以前よりもトレーニングも発達してメジャーのボールにも負けないぐらいの筋力アップが図れた証だと思う」と評価。今後へ向けて「今回、対戦した選手たちが、世界のトップの投手たちはああいう球なんだなというのを経験できたのは財産になると思います。選手たちはまだ若いですし、これから日本球界を牽引していってもらいたい」と前を向いた。

また、日本投手陣の働きにも高い評価を与え、「菅野はキューバ戦での登板から見事に修正して全員メジャーの中心選手が並んだ打線をしっかり抑えた。日本の投手陣、トップの選手は十分通用するということを証明してくれた。大会を通じて、中継ぎ、抑えの投手陣もしっかりとゲームを作ってくれて、縦に落ちる変化球が有効だということを再認識しました」と称賛した。

「私自身の人生の宝物」

すでに今大会を最後に代表監督から退く意向を示している小久保監督。侍ジャパンを率いた3年半を感慨深げに振り返ると同時に、「代表監督はやさしいものではなかった」という苦しい胸中も明かした。

「選手たちを集める中で(大会の開催時期など)選手のリスク、負担はかなり大きかった。その中で使命感を持った選手を集めたが、最後のWBCでは勝つためだけにこだわって戦った結果、打席にほとんど立てなかった選手、少なかった選手が出てきてしまった。各球団のトップを集めながら(起用の)決断をしていかないというところが一番つらかった」

WBCを通して「勝負は紙一重というのを感じた」、「負けた責任はすべて監督の私にある」と総括した小久保監督。悔しさを見せながらも、最後は「素晴らしい選手たちに囲まれ、恵まれ、一緒に戦えたことは、私自身の人生の宝物です」と清々しい表情を見せた。

今後について問われると、「しばらくゆっくりしようと思ったんですけど、仕事がいっぱい入ってました」と苦笑い。「選手たちには、これからはまた応援する側に回って、みんなの活躍を祈っていると話をした。(代表監督としては)ひと区切りです」と話すとともに、「これからシーズンが始まります。WBCを通して成長した選手たちの活躍を楽しみにしてほしいし、選手自身もWBCがあったからということではなく、気持ちを切り替えてシーズンに入ってほしい」と改めて日本の野球ファン、そして選手たちにエールを送った。

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